今日は指導している学校のレッスン及び近隣の学校を交えての試演会を行いました。各校の演奏に対するコンクールに即した審査及び全体講評の機会をいただきました。
選曲、演奏共に各学校の個性がよく出ていて、幸せな時間を過ごすことができました。各校の生徒たちも緊張した面持ちながら今の自分にできることを頑張って表現してくれたと思います。
この日はコンクール10日前でした。中高生たちはここから飛躍的に成長するものです。当日が楽しみです。
全体講評で話した内容です。1つ目は「緊張と出力のメカニズム」。もう1つは「crescendo」です。
緊張というものをマイナスなものと考えないことからスタートしてみる。プロも緊張している。ただ、失敗して笑われるイメージは持っていない。緊張はチャンス。普段はなかなか出せないすごい力が出る前兆。失敗するのは緊張しているからだと思うから、緊張が敵になる。成功させる実力がないだけ。
よく聞いている人をジャガイモとかカボチャと思えばいいと言われるけれど、イメージしてごらん。ジャガイモやカボチャに心を込めて演奏できるのならやってごらん。コンクール当日、客席にいる人たちは君たちと同じように頑張ってきた「仲間」だ。君たちが客席で「失敗しろ!」と願っていないのと同じで、客席の誰も君たちの失敗を望んでいない。だから、緊張して「どうしよう💦」と思うくらいなら、聴きに来てくれる家族や友達、音楽仲間に心をこめるべきだ。
2つの「crescendo」について。
crescendoは「だんだん大きく(強く)」と書かれている。しかし、元々の意味は「(植物などが)成長する」という意味なのだ。コンクールまで10日ある。緊張感を自分の力に変えて、大きく成長させてごらん。君たちは成長期なのだから可能性は無限にあるのだよ。
当日力を出せますように。
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